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日本百名山登山記録
No.1 / Group:日本百名山登山記録
Date: 2005/02/10(Thu) 11:20 [修正]
熟年世代が送る!
日本百名山の登山記録をこちらで連載いたします。
ご期待ください!

はじめに
No.2 / Group:日本百名山登山記録
Date: 2005/02/19(Sat) 12:08 [修正]
このレポートは、多忙でなかなか休みが取れない団塊世代のサラリーマンが04年8月に念願の日本百名山を登り終えた話です。
多くの方々が百名山を踏破されている中で、今更と言われそうですか、時間がなく金銭的にも余裕がない普通のサラリーマンでもいろいろと工夫をすることで百名山を登りきることができたということをご紹介したいと思います。
これから百名山を目指しておられる方にひとつでも参考になりましたら幸いです。

私は30余年あるメーカーに勤務しておりましたが現在は別の会社に勤務しております。
1980年代、山登りは東京近郊の低山を専らとしておりまして、高い山は数えるほどしか経験かありませんでした。ところが、1988年信州松本の取引先へ年始に行きました帰り、中央線の車窓から雪の甲斐駒ケ岳を見てガーンと頭を殴られたようなショックを受けました。帰宅して調べて甲斐駒ケ岳と知り、登りたいという気持ちが募りました。
それから2年半後、幸い同行者も得て1990年夏甲斐駒ケ岳に登ることができました。
3000m級との付き合いはこの頃からですが、当時はまだ百名山という意識はありませんでした。
1995年ころから百名山人気が出始め、私の山の仲間も増え百名山全山を登ってみたいと思うようになりました。ある程度の山数をこなしてくると早く登ってしまいたいとの焦燥感にかられます。しかしながら、サラリーマンはなかなか纏まった休みを取れないのが現実で辛いところです。
私もご多分に漏れず、日本各地から東南アジア、中国への出張が多く欧米、豪州へも出かけておりましたので山行の時間を確保するのに苦労致しました。
ここで、百名山登山の足跡を振り返ってみますと、
@ 1964年〜1994年までの31年間で26山
A 1995年〜2004年までの10年間で74山となっております。
ここ10年間精力的に百名山をターゲットとし年間平均7.〜8山登っています。
年間3〜5回程度の山行を行なわないと山のロケーションの関係から7〜8山をこなすのは難しいのですが、仕事の段取りを工夫して時間を捻出するとともに、地方出張の折の休日を利用したりしました。また登山コースもショートカットしたり、いくつかの山を効率的に組み合わせたりいろいろと考えました。
一方、費用を削減する為、交通手段は自家用車利用を原則とし、遠方でのレンタカーは4〜5人の相乗り、航空機は早割・超割・誕生日割引、マイレージサービスの利用を徹底しました。
宿泊もテント、避難小屋の利用を優先し、山麓の町での宿泊も民宿等安いところを探しました。山行中の食材等も可能な限り押さえ込みました。

ところで、なぜ辛い思いをして山に登るのかとよく聞かれますが、好きだからと答えています。初期のころは健康維持、ストレスの解消、暇つぶしとか言って登っていましたが、今では山行計画立案の楽しさ、山の姿の美しさ、高山植物の可憐さ、山頂での達成感、温泉と一杯の喜び、結局山行のすべてのプロセスが好きなのだと思っています。

山行に当たり、時間の確保が最も苦労するところですが、次のハードルが同行者探しです。1人で山に行かれる方も多いようですが、私は次の理由で、特にAの理由で多くは4〜5人での山行を行ないました。最後の大朝日岳は11名の参加がありました。
@ リスク対応(中年は怪我、病気と背中合わせです)
A 寂しさ対策(一日中しゃべらないのは辛いことです)
B コストダウン(レンタカー1日1万円÷5の世界です)
同行者を集めるのに、私は毎年1月その年のラフな年間スケジュールを作成し、山仲間(ステディな人約10名)に連絡し、後は営業をかけて拝み倒しました。

次に装備について簡単に触れておきたいと思います。
私は最も大切な装備は山靴だと思います。この10年間程度で3足ほど履きつぶし、山行中に靴底が割れることも経験しました。高山の山行になりますと荷物も重くなりますし、雨も多いです。防水のしっかりした堅牢な靴の利用は必須だと思います。
レインウェアも同じく重要なアイテムです。ゴアテックスの防水度の高い製品を利用したいものです。雨の日の製品価格差は経験されたら納得間違いなしです。
衣類は夏山中心でしたから、あまり気にはしていませんでしたが、速乾性のTシャツはお勧めです。これを使い始めると従来品は避けたくなります。最近は量販店でも安く手に入ります。その他の小物ではゴム草履、耳栓、アイマスク、高度付腕時計などがおすすめです。ウィスキーも忘れてはなりません。

さあ、それでは出かけてみましょう。
このレポートは私が実際に登った山の順序とは異なりますが、地域を纏めて記載しています。北海道からスタートし、九州まで10回程度でご紹介していきたいと思います。
但し、相当昔の山行もありますので、記憶違い、記録違いによる誤りもあるかと思いますがご容赦願います。


1)雌阿寒岳1499m
No.3 / Group:日本百名山登山記録
Date: 2005/02/19(Sat) 12:11 [修正]
X年8月7日
11時女満別空港よりレンタカー5人搭乗で雌阿寒岳登山口へ向った。
ジャガイモ畑と森林の続く240号線を南下して行く。初めて北海道を車で走ったが、どこまでも一直線に続く道に感激し、時々見かけるキタキツネに歓声も上がった。
美幌経由で約2時間、登山口到着は13時を回っていた。
天候も思わしくなく、今にも降りそうな雲行きの中を上り始める。初日でもあり、皆快調に登っていく。2時間弱で火山岩と砂礫の火口に出た。頂上までは近いが、この頃小雨がパラつき始めた。白い噴煙に水蒸気も上がり噴火の兆候ではないかと思わせる気味悪さであった。(後日雌阿寒岳は噴火で登山禁止になった)
頂上での休憩もそこそこに逃げるように山を下りた。下山途中に見えたオンネトーの緑の湖が印象的であった。
下山後、今夜の宿泊先阿寒湖畔の民宿に向かった。宿は阿寒湖から歩いて数分。
静かな雰囲気の中でゆっくりと今日の疲れを癒すことができた。

8月8日 
百名山は雌阿寒岳とあるが、ロケーションもいいことから雄阿寒湖にも登ることにした。宿から車で10分程度の滝口登山口に着き、7:40スタート。
歩きはじめの森の中は今にも熊が出そうな雰囲気で、熊よけ鈴を鳴らし、いろいろと音を出しながら進んでいく。このような精神状態で歩くと道が遠く感じられる。
本日も小雨で視界が利かず、眼下の阿寒湖もよく見えない。長い森を抜け、11時ようやく頂上に立った。長居は無用と短い休憩で下山にかかった。
13時滝口登山口着。下山後再び車上の人となり、摩周湖を目指す。この頃雨も上がり、幸いにも「展望の利く摩周湖」と「霧の摩周湖」を見ることができた。
続いて、硫黄の臭いと白い煙の上がる硫黄山に立ち寄り、そこから近い川湯温泉で一風呂浴びた。北海道は至る所に温泉があり、無料もしくは安価ということで登山をする人、ドライブする人には本当に有難い。
温泉を後にして、明日登山予定の斜里岳を右手に見て、宿泊地斜里町のペンションに到着した。ここは従業員の感じがよく食事もおいしかった。この宿に2泊した。

http://sgf-jp.net/yama/yama.htm
2)斜里岳1545m
No.4 / Group:日本百名山登山記録
Date: 2005/02/19(Sat) 12:12 [修正]
8月9日 
今日は朝から雨。しかしそれほど強くないため、予定通り斜里岳に向う。
北海道の降雨量は少ないと思っていたが、今年は異常気象で雨が多いとか。
斜里の町を抜け、ジャガイモとビートの畑が延々と続く中を登山口の清岳荘へ向うが林道に入ると石ころが多く、5人乗りの乗用車は腹を擦り苦戦する。林道を1時間程度走り清泉荘に到着する。
登山口で小屋の主人曰く、「雨で増水して危ないから止めたらどうだ」と。
他の登山者達からもいろいろと情報を聞いて、遠回りになるが新道コースを歩くことにした。 
潅木の中を歩いている間は何の問題もなかったが、馬の背に出た頃は小雨に加え、ガス、強風も出始め最悪の状況になってきた。
厚手のシャツ、セーターにレインウェアでも寒い。
苦戦の中30分で頂上へ。
取って返し一の瀬へ戻りコンロで暖を取り人心地ついた。ここで昼食を取り再び尾根コースを戻り登山口まで戻った。

8月10日 
今日もまた雨。長崎ではないのに。
予備日を取っていたので本日は山行やめて観光にすることとした。
知床から羅臼の観光と行こう。
まずはオシンコシンの滝を見て、知床五湖へ行った。
ここも最近熊が出没し奥の方へは入れなかった。
次にカムイワッカ湯の滝へ。
最近、自家用車は滝の傍まで行けないようだが、当時はOK。
500円で草鞋を借り渓谷を500mほど登っていく。
そこには滝壷がありこれが温泉とは。感激した。
再び車を走らせ羅臼へ向う。峠に熊の湯があった。
ここで一風呂浴びる。無料。たまりません。いい風呂でした。
羅臼への道すがら天候も回復してきた。明日は期待できそうだ。
国後島が見えてきた。羅臼で海鮮丼を食べ、散策の後斜里へ戻る。
いい休養日になった。

http://sgf-jp.net/yama/yama.htm
3)羅臼岳1660m
No.5 / Group:
Date: 2005/02/19(Sat) 12:13 [修正]
8月11日 
快晴。北海道へ来て5日目でようやく晴れた。最終日は羅臼岳。
5:45登山口の岩尾別を出発する。「熊に注意」の看板が多く心して登りにかかる。
途中蟻塚の側は本当に緊張した。森を抜け見晴らしが急によくなりお花畑にかかる。本州で見る高山植物がここでは1500mで見ることができる。お花畑を過ぎ草原に出る。頂上はすぐそこ。今日は天候に恵まれいい山歩きができた。知床一の高さを誇る山からは、知床半島、羅臼、国後と素晴らしい眺望を得ることができた。
12:00岩尾別を発ち女満別空港へ向うが、まずは斜里の町で温泉入浴。JR駅側の
斜里温泉はよかった。海岸線沿いに走り、途中原生花園に立ち寄る。
ここから今日登った羅臼岳のある知床半島を再度じっくり眺め、快晴をもたらしてくれた何方かに感謝する。ハマナスの花もしっかり写真に取り、16:00女満別空港に到着した。
今回の費用は北海道慣行のハイシーズン航空運賃も含め費用がかさんだが、4山登山と温泉・知床半島・羅臼の観光も満喫でき、北海道の良さを十二分に体験した。
今回は女満別空港から時計の逆周りで4山を登ったが,当然、逆の周り方もできる。
しかし、初日に雌阿寒岳に登れる今回の回り方のほうが効率的だろうと思う。

http://sgf-jp.net/yama/yama.htm
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