ホーム > すべて表示 > ヘッドライン >
■ SGF焼酎グルメファンド 会員コラム

[←前のページに戻る]

6)利尻岳1719m
No.8 / Group:日本百名山登山記録
Date: 2005/03/08(Tue) 10:58 [修正]
X年6月12日
誕生日割引のANAで稚内空港に11:45到着。
空港連絡バスを利用して稚内港到着11:45。今回は3名の利尻岳山行である。
利尻島行きの船の時間まで稚内の街中を散策し昼食を取る。最果ての港も30年ぶりだが大きく変化した。

稚内港発15:30。船は穏やかなオホーツク海を1時間40分走り鴛泊港に到着した。

タクシーでキャンプ場へ向う。
船着場の付近には土産物店が並ぶが一歩出ると坂道と住宅街。
しかしこの街並みもすぐ途切れ、タクシーは林の中に入る。
1000円強15分程度で宿泊地の利尻岳三合目の北麓キャンプに到着した。

事務所で宿泊手続きをし、環境に配慮した携帯用トイレを貰う。
山中には何箇所か携帯用トイレを使えるボックスが設置してあった。
すぐにテント張りと夕食の準備に取り掛かる。
後で気が付くが、利尻島、礼文島では魚屋はなく食料品店にも刺身など新鮮な魚貝類は売っていなかった。
ここでは魚は自家調達、または知人から分けて貰うのが普通のようだ。


6月13日5:30
キャンプ地出発。
3時半過ぎから夜が明けた。
さわやかな6月の朝靄の中を進んで行く。
深い森を抜け、根曲がり竹の続く山道から、ダケカンバの林に入る頃から足元は大小の岩が多くなる。
下に気を取られると顔を枝が打つという具合にややこしい道である。

ダケカンバの林を過ぎると這い松に変り、ようやく眺望が開けてきた。
休憩地、長官山到着まで3時間。天気は快晴で長官山から残雪を抱いた利尻岳が間近に大きく見える。
素晴らしい眺めだ。振り返ると前方下の方にはは広大な森が続き、その向うは海岸線。更に遠く水平線が丸く見える。

休憩後、再び頂上を目指す。
這い松群を過ぎると火山レキと砂の歩きにくい山道に変わる。
高山植物もこのあたりから出てきたが、ハクサンイチゲ、イワベンケイ、ブルーの豆科程度で少ない。
長官山から1時間で頂上到着。
頂上からは360°の展望が得られる。
遠くに礼文島の浮かぶオホーツク海、近くには切れ落ちる岩稜、ローソク岩など超ど級のビューである。
しかし風が強く、長居もできないまま、急ぎ、証拠写真を撮り下山にかかった。

下りは上る時よりもダケカンバの枝と岩に悩まされ続け、4時間かけてようやくキャンプ地に着いた。
到着後、歩いて30分ほどの温泉に出かけた。
翌日は礼文島へ渡り、レンタカーで高山植物園、スコトン岬、レブンアツモリソウの自生地、桃岩を訪ねた。

夜はスポーツ公園内のキャンプ場で一泊し、翌日再び稚内へ戻り帰京した。締めて4万円の旅だった。天候、景色、山、花すべてよかったが、食べ物は空振りだった。

http://sgf-jp.net/yama/yama.htm

- WL-News Ver1.02 -