X年7月17日
中津川出張の帰り、木曽福島へ出て、東京から自家用車で来た3名と合流し民宿泊とした。
この宿は100年以上の歴史のある古い建物で趣のあるいい宿であった。
今回は御岳と乗鞍岳を登る計画である。
御岳は中央アルプスに属するが、乗鞍岳とのペアで登った為、便宜上北アルプスの項に整理させて頂いた。
御了承願いたい。
7月18日
木曽福島から車で田ノ原へ行き、駐車場に車を止め王滝コースで御岳頂上を目指した。
8:30出発。
さすがに修験者の山であり白装束に金剛杖の方々が多い。
小雨の中を正面に御岳を見て上り始めた。
七合目まではゆるやかな上りだが森林限界を抜けた頃から上りは険しくなる。
登山道は岩だらけの道でここまでの道すがら見るべき花は殆んどなかった。
王滝頂上を過ぎ11時、山頂剣が峰に着いた。
所要時間2時間半。
御岳山神社奥宮に参拝し、軽い食事をとった後下山した。
下山は上りと同じ道を下ったが1時間半で駐車場に着いた。
再び田ノ原から今夜の宿泊地奈川村へ行った。
途中野麦峠にも立ち寄り女工哀史の碑も見た。
このあたりはまさに山の中であり、冬の生活は大変だろうと思う。
奈川村の民宿は料理民宿で若干宿泊費は高いが美味しいものを食べさせて貰った。
7月19日
本日は曇。
民宿を出て乗鞍スカイラインに入り、肩の小屋下方の側道に車を止めた。
9:10歩行開始したが、30分で肩の小屋に着き、休憩する間もなく10:30には乗鞍岳頂上にあっけなく着いてしまった。
3000m級の山を、車を降りて1時間程度で登れるとはあまりにも手軽で有難味がない。
頂上で30分休憩し下山したが、登山口付近の高山植物をじっくりと鑑賞できた。
チングルマ、コイワカガミ、アオノツガザクラ、イワウメ、コケモモ、ミネズオウ等名のある花が咲き乱れ美しかった。
登山道のそばの残雪では夏スキーに興ずる人も多かった。
乗鞍岳は手軽な山であるが、スカイラインを下り、少し距離をおいてあらためて見ると秀麗という形容がぴったりの美しい山であった。
帰途は松本へ出て中央道で横浜へ帰った。