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■ SGF焼酎グルメファンド 会員コラム

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65)黒岳2986m
No.69 / Group:日本百名山登山記録
Date: 2005/07/24(Sun) 09:30 [修正]
X年7月21日 
鷲羽岳から寒さに震えながら、黒岳に向かう。
両山の標高差は40m程度しかなく、天候さえよければ全くのイージーな歩きであるが、寒くてガスの中だと見通しが利かないことから若干不安にかられる。
この時タイミングよく雷鳥の親子が現れ、心が和む。鷲羽岳から一旦下り、フラットな道を進み、岩山の道を登ると 水晶小屋に着く。
一休み後、黒岳を目指して岩山を登っていくが、岩山のピークがガスの中から次から次に現れてなかなか頂上にお目にかからない。
ようやく9:15、鷲羽岳からの所要時間1時間45分で頂上に到着した。

三俣キャンプ場から3時間の比較的楽な山歩きで百名山2山というのは効率がいい。
頂上到着に合わせるように晴れ間が見えてきた。
先ほど登った鷲羽岳も野口五郎岳も はっきりと見えてきた。
やはり山は天気が良くなくては興味も半減だ。

黒岳頂上を後にして、まわりの素晴らしい景色を見ながら、朝出発した三俣キャンプ場に向かった。
鷲羽岳へは登らず、巻き道から黒部川の源流へ下った。
この沢は7月下旬の今がまさに春という感じであり、ぜんまいを始めいろいろな草花が轟々と音を立てて流れる雪解け水の水辺で、芽を吹き始めている。
しばらく沢沿いに下るとキヌガサソウの大群落があった。
これほどの群落は見たことがない。
ざっと数えて100個は下らないだろう。
壮観だ。

見るものたっぷりの沢を外れてキャンプ場への最後の登りを詰め、12時に到着した。
軽い昼食を取ったが、天気も良くなり、時間も早い為双六小屋まで行くことにした。

昨日下りてきた三俣蓮華岳の中腹まで登り、雪渓に沿って巻き道ルートから双六小屋へ向かった。
雪渓からお花畑の繰り返しの道を歩き、また雪渓を渡り、最後に這い松の中を歩く。
青空がまぶしい天気の中での歩きのため気持ちがいい。
上りもなんのそのという感じ。

三俣小屋から5時間の歩きで15:30双六小屋に到着した。
テントを張るとともに、3日間雨に降られて濡れた衣類を乾かし、ビールを飲み、遅い昼寝ですっかり元気を取り戻した。
双六小屋は小屋も大きいがテント場も広い400張OK。
トイレ、水場も整い綺麗に保守されている。

翌日5時出発で、小池新道を新穂高温泉へ下りた。
5時間の歩きの途中、弓折岳からは槍、穂高、乗鞍、御岳等々の素晴らしいパノラマを見た。
前半は天気が悪く残念だったが、後半グングン持ち直し、終わり良ければすべて良し。
印象深い山行であった。


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