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はじめに
No.2 / Group:日本百名山登山記録
Date: 2005/02/19(Sat) 12:08 [修正]
このレポートは、多忙でなかなか休みが取れない団塊世代のサラリーマンが04年8月に念願の日本百名山を登り終えた話です。
多くの方々が百名山を踏破されている中で、今更と言われそうですか、時間がなく金銭的にも余裕がない普通のサラリーマンでもいろいろと工夫をすることで百名山を登りきることができたということをご紹介したいと思います。
これから百名山を目指しておられる方にひとつでも参考になりましたら幸いです。

私は30余年あるメーカーに勤務しておりましたが現在は別の会社に勤務しております。
1980年代、山登りは東京近郊の低山を専らとしておりまして、高い山は数えるほどしか経験かありませんでした。ところが、1988年信州松本の取引先へ年始に行きました帰り、中央線の車窓から雪の甲斐駒ケ岳を見てガーンと頭を殴られたようなショックを受けました。帰宅して調べて甲斐駒ケ岳と知り、登りたいという気持ちが募りました。
それから2年半後、幸い同行者も得て1990年夏甲斐駒ケ岳に登ることができました。
3000m級との付き合いはこの頃からですが、当時はまだ百名山という意識はありませんでした。
1995年ころから百名山人気が出始め、私の山の仲間も増え百名山全山を登ってみたいと思うようになりました。ある程度の山数をこなしてくると早く登ってしまいたいとの焦燥感にかられます。しかしながら、サラリーマンはなかなか纏まった休みを取れないのが現実で辛いところです。
私もご多分に漏れず、日本各地から東南アジア、中国への出張が多く欧米、豪州へも出かけておりましたので山行の時間を確保するのに苦労致しました。
ここで、百名山登山の足跡を振り返ってみますと、
@ 1964年〜1994年までの31年間で26山
A 1995年〜2004年までの10年間で74山となっております。
ここ10年間精力的に百名山をターゲットとし年間平均7.〜8山登っています。
年間3〜5回程度の山行を行なわないと山のロケーションの関係から7〜8山をこなすのは難しいのですが、仕事の段取りを工夫して時間を捻出するとともに、地方出張の折の休日を利用したりしました。また登山コースもショートカットしたり、いくつかの山を効率的に組み合わせたりいろいろと考えました。
一方、費用を削減する為、交通手段は自家用車利用を原則とし、遠方でのレンタカーは4〜5人の相乗り、航空機は早割・超割・誕生日割引、マイレージサービスの利用を徹底しました。
宿泊もテント、避難小屋の利用を優先し、山麓の町での宿泊も民宿等安いところを探しました。山行中の食材等も可能な限り押さえ込みました。

ところで、なぜ辛い思いをして山に登るのかとよく聞かれますが、好きだからと答えています。初期のころは健康維持、ストレスの解消、暇つぶしとか言って登っていましたが、今では山行計画立案の楽しさ、山の姿の美しさ、高山植物の可憐さ、山頂での達成感、温泉と一杯の喜び、結局山行のすべてのプロセスが好きなのだと思っています。

山行に当たり、時間の確保が最も苦労するところですが、次のハードルが同行者探しです。1人で山に行かれる方も多いようですが、私は次の理由で、特にAの理由で多くは4〜5人での山行を行ないました。最後の大朝日岳は11名の参加がありました。
@ リスク対応(中年は怪我、病気と背中合わせです)
A 寂しさ対策(一日中しゃべらないのは辛いことです)
B コストダウン(レンタカー1日1万円÷5の世界です)
同行者を集めるのに、私は毎年1月その年のラフな年間スケジュールを作成し、山仲間(ステディな人約10名)に連絡し、後は営業をかけて拝み倒しました。

次に装備について簡単に触れておきたいと思います。
私は最も大切な装備は山靴だと思います。この10年間程度で3足ほど履きつぶし、山行中に靴底が割れることも経験しました。高山の山行になりますと荷物も重くなりますし、雨も多いです。防水のしっかりした堅牢な靴の利用は必須だと思います。
レインウェアも同じく重要なアイテムです。ゴアテックスの防水度の高い製品を利用したいものです。雨の日の製品価格差は経験されたら納得間違いなしです。
衣類は夏山中心でしたから、あまり気にはしていませんでしたが、速乾性のTシャツはお勧めです。これを使い始めると従来品は避けたくなります。最近は量販店でも安く手に入ります。その他の小物ではゴム草履、耳栓、アイマスク、高度付腕時計などがおすすめです。ウィスキーも忘れてはなりません。

さあ、それでは出かけてみましょう。
このレポートは私が実際に登った山の順序とは異なりますが、地域を纏めて記載しています。北海道からスタートし、九州まで10回程度でご紹介していきたいと思います。
但し、相当昔の山行もありますので、記憶違い、記録違いによる誤りもあるかと思いますがご容赦願います。



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