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■ SGF焼酎グルメファンド 会員コラム

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17)大朝日岳1870m
No.19 / Group:日本百名山登山記録
Date: 2005/04/28(Thu) 16:25 [修正]
17)大朝日岳
X年8月27日伊丹より山形空港へ飛び、レンタカーで山形駅へ行く。
駅で新幹線利用の東京組8人と合流する。
今回は筆者の百名山最後の山ということでお祝いを兼ねてオーストラリア人の友人も加えた大所帯となった。
ありがたい事だ。持つべきは友。

山形駅より本日の宿古寺鉱泉へ車2台で向かったが、台風の影響で一部通行止めもあり山道に入り込み悪戦苦闘して1時間、ようやく到着した。
左沢経由が正解だった。
鉱泉は谷川沿いの落ち着いた場所にあり、山菜中心の食事だが感じのいい宿だった。

8月28日鉱泉5:00発。
足元が見えるようになり出発したが、鉱泉裏の山から急な登りが始まる為、ウォーミングアップが足りずしばらくは苦しい。
ヒメマツの巨木やブナとヒメマツが一体になった珍しいフォルムも見られた。
根の多い道を黙々と登り、途中2ヵ所で清水を味わい、出発後2時間で小寺山に到着した。

ここから岩の多いきつい道になる。
池塘を過ぎ小朝日岳を巻き、銀玉水を過ぎると大朝日小屋はまもなくだ。
急な坂を登りきると突然霧の中から小屋が現れた。

小屋の管理人さんは元営林署勤務で、大正13年生れとのこと。
しかし若々しい。

古寺鉱泉と小屋の間を上り4時間半、下り2時間半でカバーできる由。元気だ。

小屋から10分で頂上到着。ようやく100名山終了。同行の皆さんから祝福された。
ワーッと感激するほどではないがじっくりと喜びを噛み締めた。
霧で視界不良だったため、大朝日小屋で昼食を取らせて貰ったが、管理人さんから面白い話を聞くことができた。

下山にかかったが、ハプニングは小朝日岳の分岐で起きた。

同行のうちの二人が小朝日岳の頂上を経由し、巻き道との分岐点へ下りてくる予定が1時間待っても下りてこない。
巻き道を通ったメンバーで小朝日岳の頂上まで捜索に出たが見当たらない。

頂上の地形から二人は鳥原山の方へ下りたものと考え、多少時間がかかっても古寺鉱泉へ下りてくる道を行くはずだと判断し小屋へ下りた。
予想通り小屋のすぐ手前で二人は待っていた。
談笑しながら小朝日岳頂上を通過したため、標識を確認しなかったものらしい。
結果良しだったが、山では慎重な行動を取らないととんでもない事態になりかねないという経験のひとつである。

古寺鉱泉にもう一泊してオーストラリア人持参の豪州ワインなどで百名山踏破のお祝いをして頂いた。
皆さんのおかげで踏破できたが、いつも誰かが同行してくれたことが一番心強かった。
山は1人では危ないし、1人では寂しすぎます。 

http://sgf-jp.net/yama/yama.htm

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