8月10日倶知安の羊蹄山登山口より登り始めた。
運転手はここで札幌の自宅へ戻った。
しばらくは木陰の中を快調に歩くが、上りにかかってくると前日に引続く猛暑で一人二人とバテてくる。
ペースを落とし休みながら調整して登る。
頂上下へ着くとチングルマ、コオニユリ、チシマギキョウ、フウロの高山植物が疲れを癒してくれた。
出発後4時間半で頂上着。
頂上は爆裂火口でどこが頂上かわかりにくく頂上を捜して火口の縁を殆んど半周した。
火口の中には父釜と子釜がありほかの山ではみられない特異な構造があった。
休憩中小さな虫が多いのには閉口したが、好天のおかげで眺望はすこぶる良かった。
まさに360°の眺望で、西のニセコアンヌプリが特にいい。
ところが山は魔物である。
この日から約2週間後、大阪から船で小樽へ着き羊蹄山を目指した登山ツァーから数名の死者を出した。
天候の急変で凍死したとのこと。
疲労もあった模様。体調維持と充分な装備には留意したいもの。
下山所要時間は2時間30分。
滑り込みで倶知安発の電車に乗り札幌へ戻った。
今回は北海道で連日30数度という記録的な暑さの中の山行で参ったがバラエティに富んだチープな印象的な山行であった。
美馬牛の民宿では扇風機どころか団扇もなく夕涼みもできなかった。夏の北海道には扇子の一つも持っていくべきだろう。
(北海道終)
http://sgf-jp.net/yama/yama.htm