SGFオリジナル焼酎ファンド
【かごしま屋の焼酎旅日記】
【2005年1月13日】
10日の夜行バスで岩成杜氏と坪井君と3人で鹿児島焼酎研修に出掛けました。
11日の朝6時に北九州に黒崎ICで下車し、かごしま屋さんにお迎えを頂き、焼酎ファンの村中さんと五人で、鹿児島に向いました。

最初は、阿久根の鹿児島酒造さんを訪問させて頂きました。
黒崎安光杜氏は、昨年の宮崎での「大吟醸の会」で名刺交換しました方でしたので、何となくホッとしました。

一言で熱心で、手を抜かない造りをされている感じを受けました。
「原料は、厳選している。良い原料でなくては、良い商品は、出来ぬ。今は、杜氏でなく、技術者です。最終きき酒してから瓶詰めする。昭和は、造るだけで良かったが、平成からは出荷まで責任がある」という言葉に印象を受けました。
蒸留後の熟成のやり方は、感心しました。

次は、同じ阿久根市の大石酒造さんを訪問しました。
大石社長は、本当に研究熱心の方と思いました。
丁度「黄金千貫」の作業をされていて、得るところがありました。
大石酒造さんも原料には、こだわりがあり、又、鹿児島酒造さんとは、一味違う造りと思いました。
参考になりました。

夕方には、金峰町の櫻井酒造さんを訪問させて頂きました。
櫻井社長は、本当に気の優しい人柄で、増産は、されないようでした。
櫻井酒造には、さつもいも博士の木下さん、鹿児島曽於郡の前畑酒店さん、都城のカコイ酒店さんも来られ、9人で、夜遅くまで、焼酎談義に花を咲かせました。

12日は、国分市の国分酒造を訪問しました。
総務部長の篠山さん、安田杜氏に蔵の中を懇切丁寧にご案内頂き、安田杜氏の焼酎に関する知識の深さ、情熱には、感心しましたし、ブレンダーの鎌田さんには、樽貯蔵の秘訣、決心を伝授頂きました。

予定を大幅にオーバーし、最後の訪問地の杜の蔵さんに向いました。
杜の蔵の森永社長、溝口さんは、以前から蔵元交流会などで親交がありますので、少し気を楽にして訪問しました。
製造課長の村田さんにご案内頂き、最初は、日本酒の造りを見学しました。
室も大きく、酒母室、吟醸タンクでのもろみ管理、近代的な清潔な酒造りをされていました。
焼酎蔵は、別棟にあり、今は、粕取り焼酎を造っておられ、興味を感じました。酒造る人皆さん若い人で、うらやましい限りですが、弊社も見習い順次後継者を養成する必要を感じました。

 今回の九州研修は、刺激も受け、非常に有意義でした。
もっと詳しく書けば良いのですが、企業秘密の面もあると思いますので、ご了承下さい。
訪問させて頂いた蔵の社長さん、杜氏さん、製造担当の方の親切さ、人柄の良さには、感心を通り過ぎ、感激を覚えました。
酒造りの一番は、酒を造る人の人柄が大事と痛感しましたので、これからも切磋琢磨して、自分自身をもっともっと鍛えていこうと思いました。
それとかごしま屋さんの牛浜さんの熱心さ、記憶力の良さにも感銘を受けました。
ありがとうございました。
記 千代むすび酒造 岡空 晴夫

【2004年12月22日】
2005年1月は千代むすび酒造の社長と杜氏さんと鹿児島蔵元巡りをします。
旅の目的は濾過技術の勉強です。
焼酎の出来不出来は最終的には濾過で決まります特に、今回の山田錦金時芋焼酎は原料に今までにない投資をしています。
ですから科学的な手法を一切使わずに<手間ひま>かけて行います。
手間ひまのかけ方を鹿児島酒造、大石酒造、桜井酒造で勉強してくるのですよ。
みなさんのファンドで創られた山田錦金時芋焼酎を美味しくするため焼酎の旅なのです。
4月にはみなさまの下に届けられます。
楽しみに、もうしばらくお待ち下さい。

記 岡本
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